名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは。
先週の新聞の広告に、２面を全て割いてカラー刷りで、漫画『キングダム』が１億部販売されたと広告が掲載されておりました。
今まで69部刷り、増版を重ねて今回は70分目を販売しているので、まるでこち亀みたいな感じになりつつあります。
1億部というと、一冊当たり約145万部もの単行本が売れたということです。金額にすると750億円もの売上になります。
この漫画の原作者は、原泰久先生ですが、中国の春秋戦国時代の史実を基に、出来事から肉付けしていったもので、登場人物も実在の人物を登場させて味付けをしています。

今日は、そんなことで、70巻に登場する韓非子（カンピシ）という実在した法家のお話をしたいと思います。　
韓非子は、のちの秦の始皇帝が中国統一した後、法規を定めて、その法律の基に統治しようと、部下の法家の李斯と師匠であった「性格説」で有名な荀子の下で一緒に学んだ韓非子と法整備を編纂させるためにお隣の国韓から召喚したものです。
この中に、「人は元々が悪なのか？」「それとも善なのか？」という問答があります。
私は、昔弁護士事務所で勤務していたので、韓非子や李斯の法整備が、今の法律の源になっているという話を聞いていたので、単に名前だけ知っていただけですが、日本人は、「人は善だ」という前提で商いをしていましたが、きちんと約束事を交わしておかないと、あとから「支払い期日は決めていなかっただろう。だからいつでもいいだろう。」「納期が間に合わなかったから安くしろ。」欠陥品があったから払えない。」などと、あとからトラブルが生じるので、決めごとが整備され、契約書などを作成するようになりました。
そもそも商取引というものは、民法・商法などの法律が基本的な考えになります。
そこから手形小切手法などという諸法を付いてきます。
よって、これに基づいて商いを行います。
ところが、このように一定の取り決めがあってビジネスを始めるもの、ビジネスのやり方や方法については、決まったパターンがないので、適当に先輩方のやり方や回りの人のやり方を真似て商売をします。
しかし、現状のデータを見て下さい。毎年70％から80％の会社が赤字申告しています。
しかも、10年以内に98％もの会社が倒産しているのが現状なのです。
では、どうしてこんなに失敗するのでしょうか？
それは、失敗する人のやり方を真似て経営するからです。
このことについては、ほとんどの人が調べていないので、自分のやり方がまずかったと気づいていないのが現状です。
よって、ビジネスとは、2～3％の人のやり方を真似てしなければすぐに倒産してしまうのです。
では、2％の人って、どんなやり方をしているのでしょう？
例えば、ラーメン屋を例に取ります。
スモールビジネスで、素人でも美味しければすぐにできると思っているでしょう。
ところが、美味しければ繁盛すると思っているとすぐに潰れてしまうのです。
実際に、ある調査機関の調べによると、1年以内に70％のお店が閉店するというのです。

では、少しここで考えてみて下さい。
あなたが、ラーメン屋を出すとして、私がどんなことでも１つだけ願いを叶えてやると言うとします。
資金なのか、立地なのか？レシピなのか？
そんな答えが返って来そうです。

あなたは、何が欲しいですか？
ここで、上に挙げたうちの１つでも回答すれば、2～3年で閉店になります。
それはなぜかわかりますか？
解った人は、私にお返事を下さい。
これを理解できないと何をやっても97％の人になってしまうからです。

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