名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
おはようございます。
昨年、コンプライアンス違反（粉飾）して倒産した企業が、388件あったようです。
コンプライアンス違反とは、意図的に法律違反、社会的倫理に違反する行為のことを指します。
この倒産した企業の数は、法的に会社を処理した企業のみの数字なので、休業・廃業・夜逃げなどを入れると、恐らくこれの3倍ぐらいになると思います。
業種別では、サービス業が31.4％、建設業が17.5％、小売業13.9％のようですが、サービス業と言っても多岐に亘るので、種目的に分類すると、広告代理店、広告・調査・情報サービス業が最多で、次に道路貨物輸送業と道路旅客運送業が38件と続きます。
真面目に仕事をしている人から見ると、「何でそんなことをやるんだ」と思うかもしれません。
これは、売上不振になり、月末に支払いができなくなった時に、少しぐらいならいいだろうという気持ちで、悪に手を染めて、それが徐々に大きく手を伸ばして行くというパターンです。
弁護士でもお客の預り金に手を出してしまい、それが露見して、お客から訴えられる事件が、年間１万件ほどあります。
法の番人である弁護士でも、お金で切羽詰まると、悪に手を染めてしまうようです。
私も18年間弁護士事務所に勤務していたので、懲戒請求された弁護士から依頼を受けて事務所の弁護士が受任して調停をしたことがありますが、全ては支払いができなくなり、精神的に病んで悪いことをしてしまうのです。
私は、こういう話を聞くと、どうしてそこまで資金繰りがギリギリになるまで、漫然と放置してしまうのかいつも疑問に思います。
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