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『ボジョレーヌーボーはなぜ消えたのか?価格と価値の再定義』

『ボジョレーヌーボーはなぜ消えたのか?価格と価値の再定義』

2025/11/18

『ボジョレーヌーボーはなぜ消えたのか?価格と価値の再定義』

名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。

いよいよ、11月20日はボジョレーヌーボーの解禁日ですね。
37年前、私はボジョレーヌーボーを初めて口にしました。
若くて軽やかで、どこか未完成なその味に、未来の可能性を感じたものです。
たしか当時は、1本1200円ほどだったと思います。

解禁日には街が浮かれ、広告が踊り、飾りつけをしたワイン売り場は祭りのようでした。
しかし今、同じワインを前にして、私はこう思います。
「この仕掛けは、もう役目を終えたのかもしれない」と。
ところが、ボジョレーの生産者たちは、今も変わらず収穫を祝い、自然と向き合っています。
ヌーボーはあくまで「その年の収穫を祝う地酒」であり、地元の文化的儀式なのです。

1980年代後半、日本のインポーターはボジョレーヌーボーを「解禁日=イベント」として仕掛けました。
フランス・ボジョレー地方でガメイ種のぶどうを収穫し、その年に新酒として仕上げる——その「無事収穫できて、ワインになったことを祝う日」が本来の解禁日です。

それを日本では、空輸・広告・深夜販売・カウントダウンなど、マーケティングの力で“祭り”として輸入したのです。
現地では300円程度のワインが、巨大な広告費と空輸によって、1本3500円にもなりました。
さらに物価上昇や円安の影響で、価格は当時の2〜3倍に。

飲食店でボジョレーヌーボーを注文すれば、1杯で1万円近く取られることもあります。
当然ながら、売れなくなってきました。
その理由を考察すると、次のような点が挙げられます:
• SNS時代の情報飽和で、イベントの“特別感”が持続しなくなった
• 円安・空輸・広告費で価格が上昇し、味とのバランスが崩れた
• 消費者は「美味しいワインは他にもある」と気づき始めた
つまり、仕掛けの賞味期限が切れたのです。
モノの価値は、価格に見合う品質です。
ボジョレーヌーボーは“そこそこ”の味なのに、過剰な価格がついてしまった。
それが売れない最大の理由です。
消費者は、体験に見合う価格を冷静に判断するようになりました。
私なら、今は熟成された他のワインを選びます。
ボジョレーは消えたのではなく、潜ったのです。
大手インポーターも次々と輸入を取りやめています。

では、この状況のボジョレーヌーボーを再構築するには、どんな戦略が必要でしょうか?
私なら、こうします:

• 過剰な広告宣伝をやめる
• 船便で到着した日を解禁日に設定しなおす
• 適正価格による限定販売
• 自然派ワインとしての価値を打ち出す
• 語りの場として再構築する
「語れるワイン」から「語らない選択」へ移行し、本当のボジョレーを楽しんでもらう。
そうすることで、静かな一杯が、再び灯りをともすはずです。

ボジョレーヌーボーは、語りの余白——つまり、インチキや広告の隙間に灯る一杯でした。
だからこそ、その灯りが消えたのではないのです。
私たちが、別の灯りを探し始めただけなのです。

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