「本業がダメだから新規事業?…ドラッカー先生なら“順序が違う...
2025/12/01
「本業がダメだから新規事業?…ドラッカー先生なら“順序が違うよ”と笑うはず。」
名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
私は、弁護士事務所に18年間勤務しているときに、破産事件を5,000件以上担当してきました。
それから93億もの負債を抱えた企業の債権を懇請されて、自ら社長として再建してから経営コンサルタントとして独立しました。
その中で、よく聞かれることがあります。
それは、「二次創業」の話です。
本業がうまく行かないから、何か違うビジネスに参入したいという相談です。
私は、この質問に対しては、反対しています。その理由は、本業がうまくいかないから、新しいビジネスをやると失敗すると答えます。何故なら資金力がないところに、新規ビジネスを行うと、更に本業を圧迫するからです。 よって、二次創業をするのなら本業に関連する事業をしなさいとアドバイスをします。
あなたはピーター・ドラッガー氏を御存じですか?
ピーター・ドラッカー――経営学の世界では「マネジメントの父」と呼ばれる人物です。
世界中の経営者が彼の本から学び、企業の成長や社会の変化に対応してきました。 ドラッカーは単なる理論家ではなく、経営者にとって“行動の指針”を示した人でした。
そのドラッカー先生が、経営者の仕事を三つに整理しています。
1️⃣ 既存事業の業績向上
2️⃣ 機会の追求
3️⃣ 新規事業の創造
順序を間違えると、せっかくの挑戦も成果につながりません。 まずは本業を徹底して磨き上げること。そこから得たキャッシュで差別化を進め、次に機会を広げ、最後に強みを活かした新規事業へ挑む――これがドラッカー流の王道です。
この3つを具体的に説明しますが、
1️⃣ 既存事業の業績向上
まずは「本業を徹底して磨き上げる」ことです。
ドラッカー先生は、ここを飛ばしてしまうと他の挑戦は砂上の楼閣になると説きました。
私自身、破産事件や企業再建の現場で痛感したのは、本業が弱いまま新しいことを始めても、資金も人材も分散してしまい、結局どちらも立ち行かなくなるということです。
だからこそ、まずは既存事業の業績を上げる。徹底と継続でキャッシュを生み出し、そのキャッシュを「差別化」に投資するのです。
2️⃣ 機会の追求
次に来るのが「機会の追求」です。
これは、既存事業の延長線上にある新しい商品やサービス、あるいは地域的な拡大を意味します。
例えば、飲食店なら既存メニューを磨き上げたうえで、テイクアウトやデリバリーに挑戦する。あるいは、既存顧客に関連するサービスを追加する。
つまり、本業の強みを活かしながら一歩先を探ることが「機会の追求」なのです。
3️⃣ 新規事業の創造
最後に「新規事業の創造」。
これは全く新しい分野への挑戦ですが、条件があります。
それは「自社の強みを活かせる分野」であること。
市場があるからと飛び込むのではなく、自社のDNAを活かせるかどうかが成功の分かれ目です。
介護保険が始まった2000年、多くの企業が介護業界に参入しましたが、勝ち残ったのはニチイ学館やセントケアのように、すでに介護事業で強みを持っていた企業でした。
強みを活かせない参入は、失敗の確率が高いのです。
二次創業を考えるなら、本業に関連する事業を選びなさい」――これは私が現場で繰り返し伝えてきたことです。
ドラッカー先生の三つの原則は、まさにその答えを示しています。
本業を磨き、機会を追い、強みを活かして新規事業へ挑む。
この順序を守ることが、経営者にとって最大のリスクヘッジであり、未来への投資なのです。
「本業の重みが未来を支える」ですね。
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