名古屋を中心に全国で中小企業のコンサルや講演活動や経営に苦し...
2023/04/10
名古屋を中心に全国で中小企業のコンサルや講演活動や経営に苦しんでいる企業の再建業務をしている経営コンサルタントの毛利京申(もうりたかのぶ)です。
今日は、「セールス(高額商品にして売る)」について、お話したいと思います。
先ほど、昼少し前に、クルマで近くのホームセンターに文房具を買いに行ってきました。
その時に、ZIP-FMというFM放送が流れていて、何気に聞いていると、「視聴者の皆さんは、お弁当にいくらぐらいまでなら出せますか?」という質問がありました。
そう質問されると、自分では昼なら出しても2,000円かな?と、巷にある弁当屋の小さなプラ容器に何を詰めてあるのかを考えていると「日本で一番高い弁当はいくらぐらいだと思いますか?」という質問に変わりました。
イメージとしては、駅弁をイメージして5,000円ぐらいと思っていると、何と15万円という弁当があるとのことでした。
「そんな弁当誰が食べるんじゃい」「弁当と言ってもお重にはいっているしか考えられない」とか、「入れ物が高級じゃないと、食材の原価ではそんなに高いものはない」などと考えていると、『日光埋蔵金弁当』という名前でした。
「成程~埋蔵金ね」と、これなら高級そうだと思い、事務所にもどってから調べてみました。
すると、1999年に初めて5万円で、限定20食販売したところ、即日完売だったそう。
その後、2006年にこの15万円の弁当を10食限定で販売したところこれも即完売し、今では容器も特注で、注文生産にしたそうで、手彫りのオーダー生産の器に漆であしらえた高級感漂うお重なんです。
高く売りたいのなら、それ相応の付加価値をつけないと誰も見向きもしません。
私は、以前、岐阜県各務原市にある和菓子屋の支援事業で、商工会議所からの依頼で、5~6回ほど行きましたが、ここは、「大福」と「きんつば」が売りだという。
今の若い子は、和菓子よりも洋菓子。きんつばを若者が食べるかと考えると、少し無理があると考えて、「岐阜県名物」にして、年齢層が割と若い富裕層に売り出そうと考えました。
岐阜県と言えば、美濃焼の産地でもあるので、このきんつばを織部、志野焼などの小さな壺に入れて、「献上美濃焼きんつば」というネーミングで売り出し、マスコミにも仕掛けをすると、岐阜県ならも名産品に指定を受けて、今では2か月先まで予約しないと買うことができない和菓子になりました。
売れないから安くするのではなく、付加価値を付けて高く売る。これが商売で、「アップセル」という販売のやり方です。
尚、この写真は、のりものニュースから抜粋したものです。
https://mouri-consultant.jp/