名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは
偶にお客様から「どんな業種が一番倒産しませんか？」とか「一番難しい商売は何でしょうか？」と尋ねられることがあります。
さて、あなたはどう思われますか？
これは会社の規模と負債の額にもよりますが、私は、小さな商売ならば、ほぼ再建できる自信はありますが、組織が大きくなり、債務が多いと、リスケなどして資金を調達できないとかなり大変です。
まぁ、そんな会社ばかりがお客様ですけどね(笑)
しかも狂牛病の風評やコロナ禍など外敵要因があると、どんな商売でもかなり厳しくなります。
よって、業種で何が簡単と決めることはできませんが、私が経験した業種の中では、ホテル・採石業などが、厳しかったように思います。
先ずは、ホテル経営ですが、ホテルは装置産業なので、一回一回の設備投資が膨大にかかります。
私は、93憶もの負債を抱え、年商が8憶しかないホテルを代表取締役に就任して再建したときは、お金もないし、常に大変でした。
古いので、あっちこっち修理代がかかるし、お金が湯水ように出て行きました。
例えば、固定資産税が1憶でしたが、金額が「えっ？」という感じでした。
ホテル業というのは、リニューアルするだけでも数千万円というお金がかかるし、景気に左右されやすい業種なので、もろ影響が売上に反映します。
200室ある客室は、今日が100室しか売れないと明日、300室売って、今日のばん回ができないビジネスなので、ずっと累積赤字になるのです。

それと、採石業です。これは、先ずは、採掘できる山を探すところから始めます。
これも中々山の見つけても地主の許可、近隣の許可、行政の許可などたくさん潜る仕事があります。
しかも、1つの物件を見つけても数年で終わるので、新しい山を見つけないといけません。この見つけてお金にするまでの作業と設備投資が大変です・
世間の評判も悪いので、常に悪評が出ないように心がけていなければなりません。
私も経営者の代わりに地主を口説いたりしていました。
兎に角、仕事がすぐに途切れる仕事は大変です。
これは、弁護士でも同じです。依頼を受けて、それが解決したらおしまいになります。
そうなると、また新規お客を探すことになります。

私が理想としているビジネスは、コピーを販売するようなビジネスです。
今は、コピー機が売れない時代ですが、一度売ると、ずっとリースなので、毎月お金が入ります。またカウンター料金が入ってきます。
例えば、今月10台売れるとします。一台100万円とすると1,000円。これにインク代を含めたカウント料が月に10,000円だとします。これに紙代なども入ってきます。
10台売ると100,000円。これで、月の売上が約10,100,000円。翌月が１台も売れなくても毎月100,000円は入ってきます。0台ということはないと思いますが、これが１年、2年とやれば、積み重ね式で、お金が入ってくるというシステムが理想です。
この方式を考えたのはユダヤ人です。毎月リースでお金がかかれば、すぐには契約を切りませんので、他社が営業をかけてもそんなにひっくり返されることはありません。

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