名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは
お祭り騒ぎだった東京都知事選挙も無事終わりましたね。
ちょうど、日曜日に京都北海道会の創立60周年記念懇親会があり、出かけておりました。
京都市長や府知事も参加されていたので、それなりの年齢層の方が集いました。
そんなこともあり、都知事選挙の話題になりました。
やはり、想定どおり、現職の小池さんは強かったですね。
安芸高田市の石丸さんも思った以上に票を伸ばしました。
その代わり、蓮舫さんは、石丸さんに票を取られたような感じです。
これを見ても総勢56人もいたわけですが、特にＮ党は、24人も選出して、全員供託金没収になったようです。
この選挙の結果を見ると、会社の組織、政治の組織票も1人1人考え方が違い、戦略も違うのだと改めて思いました。
但し、選挙の場合は、実際に投票しているところを確認していないので、風見鶏のような人も多いかと思います。
今回の選挙で、意外だったのは、石丸さんの力です。
ＳＮＳなどネットをじょうずに活用し、安芸高田市という人口の少ない田舎から出てきてよくぞここまで票を集めたと感心しています。
石丸さんは、議会を敵に回し、よく自分のポリシーを貫いたと尊敬していますが、政治も組織もいくら正論をぶっても、人は感情に生きる動物です。
人が着いてこないと経営も政治もできません。
「はい、わかりました。」と言っても、腹で舌を出している人もいれば、「正論だけど、あいつが気に喰わない。」と反旗を翻している人もいます。
私は、弁護士事務所に18年勤務して自己破産を5000件以上した経験から「失敗しない経営」を学んだつもりでした。
よって、「俺が経営したら絶対失敗しない。」といううぬぼれがありました。
そんな時に、ホテルの再建を依頼されて、自ら代表取締役になり「経営とは机上の論理ではない。生の経営をしてやる」と勇んでいましたが、まだ就任もしていないのに、いきなり幹部から退職届を10枚ほど預かり、「一体何が起きたんだ」と驚きました。

中小企業には、ワンマン社長がいて、一人で営業から何でもやっている経営者がたくさんいます。
しかし、このような会社は、今の時代それ以上成長しないのが特徴です。
いくら私が、仕事ができる敏腕社長でも、1人で料理を作り、お客にサービスを提供して、フロントで接客したりと対応などできません。
そうなると、経営者は、部下を束ねる力と動かす力も持っていなければ、会社として成り立ちません。
そこが、石丸さんの足りなかったところかなと思います。
私が、2001年3月の時に、ホテルを無事Ｍ＆Ａが成功した時に、部下が送別会を開いてくれました。
20人ほどの社員が集まってくれました。
この時に、フロントの課長から「こんな93憶も負債を抱えたホテルに社長でやって来て
何を考えているのだろう？きっと裏がある。と思っていました。
　ところが、社長を見ていると、本当にこのホテルを再建しようとしているんだ。」と。
　そうだったら、社長が所信表明の挨拶の時に、1人の力では再建できない。私に力を貸してくれ」と言われた挨拶を想い出し、そうだ、いくら社長が頑張ってもフロントでお客に対応するわけではない。サービスで上げ下げをするわけではない、だったら俺たちが頑張らないといけない。と真剣に思って、社長について行こうと思いました。」と言われたときは、不覚にも涙を零しました。

　企業再建では、1人1人の猛烈な熱意を持たなければ、1人で頑張っても再建できません。
　そんなことで、今一度、志を強く持って、再建してみませんか？

　
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