名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
おはようございます。
早速ですが、昨年までのコロナのゼロゼロ融資後、物価高や人出不足の影響もありますが、その後返済に窮して、その陰に隠れて、放漫経営が急増しているとの調査会社の報告がありました。
私の前職は、弁護士事務所に勤務していましたが、依頼案件は自己破産の申立も多く、18年間に5,000件以上もの破産事件を扱いました。
破産が身近に迫ると、経営者の本性が見え隠れするものです。
社員のため、取引先のために、個人資産を全て処分して、なるべく他人や社員に迷惑をかけないように潔く幕を閉じようとする経営者。
その一方で、破産を予期して、目ぼしい資産を全て処分して、行方をくらましてしまう経営者などもいます。
こうなると明らかに刑事事件になり、例えその後、自己破産しても免責許可は下りないので、一生かけてでも債務の返済をしなければなりません。

随分前のお話ですが、ある建築会社の経営者が、突然、夫婦で夜逃げしてしまい、その一族も建築会社を経営していて役員も兼務していたので、相談にやってきたのです。
そうなると、本人からは委任状を貰えないので、臨時取締役会を開催して、破産することの決議をしてから、それらの取締役から委任状を貰って自己破産手続きをしたことがあります。
このケースは、身内や取引先に多大な迷惑をかけてしまい最悪なパターンです。
ある程度、纏まったお金を持ち出して、逃げる人は、地元には、いれないので、他府県に逃げていると思いますが、住所移転をするために住民票を動かすと、移転先がバレてしまうので、動かさない人が多いのですが、国勢調査が5年に1度あるので、住民票も消失するどころか保険資格も喪失してしまいます。
最悪の場合は、預金口座も作れない可能性も出てきます。
今は、カード社会なので、カード会社の支払いを怠ると、ブラックになるので、カードは使えなくなります。
新しく、銀行口座を作るとなると、免許証も必要になるし、住民登録も抹消になると、今後の生活に大きく支障が出てきます。
以前、不動産投資に失敗された経営者から破産を依頼されましたが、奥さんと何らかの密約があったようで、夫の経営者だけ行方不明になったことがあります。
そんな経営者をたくさん見て来ましたが、いつも、なんで事業に失敗しただけで、こんなことに対して大事にしてしまい、自分の将来の可能性と言うか、小さな楽しみまでも自分で消してしまうのかと思うと、私の方が哀しくなってしまいます。
私は、「赤字企業を黒字化する」「自殺を考えている人を救う」ために、経営コンサルタントになりました。
あと、半年でも早く相談に来ていればと思うことがたくさんあります。
私は、何度も書きますが、コンサルを受けて3年間我慢してくれれば、100％再建してきました。
コロナの不正融資を受けていたとしても、そこから再建できる方法はあります。
私は、13年前から粉飾決算をして、銀行から融資を受けていた企業でも何とか銀行を説得して支援をしてもらったこともあります。
経営に行き詰まり、もし不正することが頭を過ったなら素直になり、すぐにご相談下さい。
きっと、最善の方法を見つけることができます。

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