名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です...
2025/02/04
名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
おはようございます。
早速ですが、ネットニュースを見ていると、
『いずれ潰れる会社の特徴は?倒産を防ぐための対策を専門家が解説』
というコラムが紹介されておりました。
https://smbiz.asahi.com/article/15590303
私は、ひとりっ子だったので、将来「起業して北海道の実家に帰省して親の面倒を見なければならない」という思いが強く、学生時代から弁護士事務所に日当制で3,500円のアルバイトとして入りました。
何故なら、当時、「何をやりたいのか?」「どんな仕事で起業したいのか?」という明確な考えもなく、ただ起業したいという漠然な目標があっただけでした。
それには、「法律を制すればすべてを制するそ」と言う言葉があり、そうであるならば、法律を勉強しているうちに、何がやりたいのかを見つけることができると思い、大学の教授の紹介もあり、教授のお兄さんが経営する弁護士事務所を選びました。
この「法律を制する」という意味は、「民法の考え方は、全ての課目に通じると言ってよい」と言われていたからです。
卒業後は、社会保険、雇用保険もないまま、そのままの条件で、弁護士事務所で働くことになり、28歳の時に事務所を替わったものの40歳まで弁護士事務所に勤務したあとに経営コンサルタントとして独立しました。
何故、経営コンサルタントになったかと言うと、余りにも破産する企業が多く、その経営者に対し、感情移入するうちに、その経営者の苦悩に涙し、「何とかその人たちを救いたい」という気持ちが、強くなったからです。
35歳頃に、「経営コンサルタントになって企業再建すること」が、自分の天職と意識するようになりました。
しかし、経営コンサルタントのイメージは、「口だけの商売」「口なら何とでも言える」「経営したこともない人が、経営者に的確なアドバイスできるのか?」
と感がえていたのです(笑)
ならば、自分で会社を経営してみて、経験を積んで、人を動かすことと、会社を纏める力を実践でも身に付けて、実践で経営を行い、その後コンサルタントになろうと考えていた時に、名古屋市内の年商8億で、93憶もの負債を抱えたホテルから再建依頼を受けるに至りました。
93憶と言うと、倒産寸前です。
誰もが再建できない企業を再建すれば、誰も文句を言えないよなと考え、このホテルを再建することは、神から預けられた試練だ。
これを再建できれば、俺は立派な経営コンサルタントになれるんだ。
と経営を引き受けました。
その後、悪性苦闘して、どうにか2年で4億の売上を伸ばして再建に成功したのです。
当時、弁護士事務所では、5000件以上もの自己破産事件を担当してきたので、
「どうして会社は倒産するのか?」
「どのような経営をしていれば会社は潰れてしまうのか?」
を肌で感じておりました。
この記事のURLを貼りつけておきましたが、このコラムには、細かいことがいろいろ書かれていますが、私の経験だと、「事業計画」がないのが、一番の原因だと思いました。
事業計画書というのは、経営者の所信表明で、意志の表れなのです。
中小企業は、新入社員ではなく、即戦力になる人材を望み、年商により、営業マンを雇ったり、設備投資や経理などの体系が備わるのかもしれませんが、事業計画書の策定することは、年商は関係ありません。
5億規模の会社は、社長が、全てやっている企業が多いようです。
解りやすく解説すると、破産する企業は、何らの計画なく、締め切りもなく、行き当たりばったりで、風が吹く方に揺られ、行き先が混迷しているヨットと同じような経営をしているからだと判明したのです。
会社経営とは、人生そのものです。
人生とは終わりのないマラソンと言えます。
ヨットで世界一周をするということと同じです。
ヨットで、世界一周する時は、渡航期間を割り出し、持ち物を計算しないで、しかも計画を立てないで出発するでしょうか?
食料や持ち物を綿密に準備し、寄港する場所をいつ到着するのかを計算して、燃料や水などを補給するのかを計画を立てると思います。
破産した企業は、以下の3つの項目が欠落していました。
1 教育を受けた営業マンがいないので、既存の取引先頼りになり、その会社が倒産したり、経営者が変わると、取引に影響を受けてしまいどんどん売上が下降している。
2 事業計画がないので、漠然と数字を把握しているだけなので、売上が少し下がると資金ショートしてしまう。
3 経営でいちばん大切なのは、「売上」なのですが、少し余裕ができると無駄なことに資金を使う。
この3つが、倒産原因でした。
あと、メンタルの部分が、一番大きいことも気づいておりません。
私が、再建してきた企業は、銀行も取引先も社員もこのままだと倒産しかないと思っていた企業がほとんどです。
「諦めるのはいつでもできます」
「自殺するのも、破産をするのもいつでもできます」
その前に、100%全力でチャレンジしたのか?」を問うて下さい。
まだまだやることがある筈です。
https://smbiz.asahi.com/article/15590303
一度、プライドを捨てて、お気軽に相談してみて下さい。
#経営#経営不振