名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です...
2025/02/27
名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
おはようございます。
早速ですが、ホンダとの提携が破談に終わった日産の役員が、いろんな媒体でバッシングされています。
実際に、直接ホンダや日産の当事者から聞いたわけではないので、その真意は不明ですが、私は、18年間弁護士事務所勤務していた知識と経験で、経営コンサルタントとして独立しましたが、多くの業種の代表取締役を、引き受け再建業務を行ってきました。
自分の考えは一番とは言いませんが、私の企業再建時の代表取締役に就任して再建した時のスタンスをお話したいと思います。
私が、93憶もの債務を負っているホテルを引き受けた時は、役員が7人おりました。
当然に、銀行管理になっており、銀行から管理部長として出向者もおりましたが、私が社長になったと同時に出向者も銀行に戻りました。
メインバンクは、私に全て預けるというスタンスです。
これで、出向者の人件費50万円も浮きました。
当然に、銀行の支払いもまともに支払うことができない状態で、取引先や社員にも実情を知られている状態で、休憩時間にリクルート雑誌を見ている社員もおりました。
そんな状況だったにも拘らず、専務取締役は2400万円もの報酬を取っていました。
私は、当時の法律規程どおり最低役員数を3人に削り、役員の1人には、年金を貰っていた人なので10万円でお願いし、翌年には50万円出すことで納得していただきました。
もう一人は元社長だったので、借入金の支払いがあるので、50万円にして、専務など、他の役員は年金受給者だったので退任して戴きました。
私の給与は、とても私の報酬を取れるような状態ではなかったので、無報酬にしたのです。
これは、私が弁護士事務所からの給与もあったので、困っている企業から報酬を取って、社員をクビにすることは、自分の生きざまとして恰好悪いと思ったことがいちばんの理由でした。
これから部下をクビにするのにも拘らず、自分はのうのうと数百万も取る姿をイメージすると毛利らしくないと思ったのです。
18年も経ったホテルの客室の羽毛布団も古く、お客からたくさんのクレームが来ていたので、フロントからは、再三布団のリースの見積もりの稟議書が回ってきておりました。
私は、「これは大切なことだと感じ、取り敢えずシングルの部屋の分から布団を替えることを決断しました。」
ところが、リース会社がNGだというのです。
この時は、フロントの支配人がリース会社に頼み込むと、私が保証人になれば、リースは下りると言っていただきリース契約が下りたのです。
では、日産はどうでしょう。役員は自主的に退任する人はいなかったようです。
報酬もトヨタの1.4倍も取り、社員を10,000人リストラするという姿は、社員からすれば、如何なものかと思います。
男の生きざまとしてカッコいいか?
役員として潔いか?
こんな上司でも部下は納得してくれるか?
本当にそれが正しい行為なのか?
私は、このようなスタンスで経営してきました。
その後、代表取締役の死亡保険の掛け金が月額50万円でしたが、これを解約して解約返戻金1,300万円を運転資金にし、役員車2台のうち専務が通勤で乗っていたクラウンの支払いが15万円でしたが、顧問税理士に引き取って貰い、その他、社用車が5台ありました。
ところが、率先して部下から2台を効率よく使うので、3台は解約して下さい。と言ってくれたのです。
私は、この時に、私の粋を感じて、自発的に行動するようになったと本当に嬉しく思ったのでした。
社員から何か正論を言って来たら、聞く耳を持つのは当たり前だと思います。
他にもいろいろありました。
部下が率先して、社長である私が意見を求めると、必ず「こうしたらどうでしょうか?」と目をキラキラ輝かせて提案してくる。
そういったことで、2年後には3億5000万円もの売上を作ったのでした。
このホテルのフロントは、2階にあり、1階からエスカレーターもしくはエレベーターで昇りますが、18年経っているホテルのエントランスの壁と天井は、ススや埃で、真っ黒でした。
「掃除したいが、足場代もかかるし、数百万かかるけど資金をどうしよう」と相談を持ちかければ「知り合いから足場を借りて自分たちでやります」と提案してくれたり、社員の意識が変わる様子を目を細めて見ておりました。
会社経営とは、社長だけの力ではありません。
部下は、作業する歯車だけではありません。
戦力になるように力をつけてやらなければなりません。
このホテルを退職しても、他のホテルから引っ張りだこになるように育てなければなりません。
そうして、他の会社でも同様にこのように再建して行きました。
思い、真剣さを部下に感じてもらうことができれば、意識が変わります。
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