名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
おはようございます。
数日前に、豊橋市に本拠を置く、キャンピングカー・ビルダーで、有名な「Ｋワークス」が破産宣告したとのニュースが飛び込みました。
私が住む愛知県春日井市にも支店があり、知り合いもこの会社と取引をしていました。
私は、10年ほど前に、Ｋワークスの社長にキャンピングカーショーでお会いしたことがありました。
当時は、トヨタのハイエースよりも三菱のデリカをベースとしたカスタマイズを得意としてやっていて、物腰や仕事に対する姿勢に共感を持っていました。
彼のウンチクは、一般的にキャンピングカーを始めて欲しいと考えるユーザーは、キャンピングカーを利用したことがないので、トイレがあれば便利でいい。台所があると調理ができていい。とフル装備のキャンピングカーに憧れます。
ところが、キャンピングカーを購入して利用しているベテランユーザーに、アンケートを取ると、折角クルマにトイレを付けるも利用している人は、数％しかいないことが判明したのです。
緊急事態があり、高速道路で大渋滞した時など、どうしてもという時しか利用しないとのことでした。
何故なら匂いの問題と、誰か用を済ませたあとに用足しをすることに抵抗があることと、道の駅などは、汚物の処理と残飯の処理は禁止されているので、場合によっては、汚物を積んで何日も移動しなければならなくなるからです。
キッチンも頻繁に利用する人は、10％台のようです。
その理由は、本格的な煮炊きすると、クルマの中に匂いが充満して匂いが付くこと。
暑い時期だと特に、排水タンクからの汚水の匂いがきつく、歯磨きした程度の匂いの汚水でも室内にいると気になるので、使用しなくなるようです。
なるべき頻繁に使わないのならこの装備をカットしたほうが、室内を広く使えるし、コスト削減とお客様目線で、正論を展開していたので、頼もしいお人だと思っていました。
数年前からハイエースをモデルとしたキャンピングガーを前面に出して販売していたようですが、中でもハイエースに中型冷蔵庫ぐらい大きなリチウムイオンバッテリーを搭載したモデルに力を入れていたような感じでした。
私も、その真摯な説明に一目置いていたのです。
破産理由は、クルマメーカーの認証不正したために、生産が止まったこと。
ハイエース自体が、受注オーバーで、受注をストップしてしまったことなどを挙げているようですが、聞くところによると、1000人ほどの客からお金を預かっているようで、今では連絡が取れないということです。
そもそもキャンピングカーの製造には、ベース車が納品してから引渡しまでに1年以上かかっておりました。
長いものだと1年半はザラでした。
そこで、クルマのディラーからクルマの納車するまでに1年もかかれば、そこからキャンピングカーを制作するので、2年ないし3年近く、引渡しに時間を要してしまいます。
私は、東北震災後に、岡山県にあるホンダのディラーからコンサルの依頼が入ったことがありました。
事務所に相談に来られ、その後、私は、岡山県まで一度だけ行きました。
クルマのメーカーは東北に部品工場を持つ会社が多く、震災の影響で生産ストップしてしまいました。
よって、ディーラーも納車の見込みができない状態になり、売り物がないので、お金が入らない。
よって、ホンダに対する支払いも遅延してしまいました。
私は、このケースは、誰が悪いかと言えば、メーカーです。
ところが、その後の注文を受け付けない態度を示し、半年後に取引停止してきたのです。
Ｋワークスは、総債務約20憶で、既にお客の中には、全額支払いを済ませた人もいるようで、キャンピングカー自体が一台500万円から1,000万円以上もするので、迷惑をかけてしまった客がたくさんいると思われます。
将来の夢を踏みにじられ、倒産するとわかっていながら集金を求めていたようで、これはかなり問題です。
経営者は、経営している時に、「これはヤバいな」と感じることが何度もあります。
だったら新車ではなく、中古車を活用したカスタマイズなどもあります。
経営的には、このケースは注文を受けても車両が入らないので、注文を受けることをやめるべきだったのです。
よって、お金を貰っても売るクルマがないことは、解り切っているので、真摯や購入者には、断るべきなのですが、既に自転車操業に陥り、運転資金に使っていたのでしょう。
これは、詐欺に当たるでしょう。
このような場合は、既存の使用しているクルマの持ち込みを受け付けてカスタマイズをしてもらう営業に力を入れるしか方法がなくなります。
破産する前に、相談に来てくれればと思うのですが、このような経営者があとを絶たない。
「このままだとヤバい」
「来月売上が立たないと破産してしまう」
そうなる前にお気軽にご相談下さい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f7902cbacd40b9f966ec3be78418de99415ce73
＃経営＃経営不振＃販売促進＃事業継承＃社員教育＃企業再生＃経営改善＃早期解決＃情報戦争＃資金繰り＃経営コンサルタント＃コンサルティング＃物流＃建設＃ビジネスマナー＃中小企業＃零細企業＃企業再建＃自