成功事例
【6】 他地域の成功事例を参考に 『壮瞥温泉』を『奥洞爺温泉郷』として町づくりに着手した成功事例とは?
【6】 他地域の成功事例を参考に 『壮瞥温泉』を『奥洞爺温泉郷』として町づくりに着手した成功事例とは?
私は、支笏洞爺国立公園内にある北海道有珠郡壮瞥町で、『湖畔の宿洞爺かわなみ』という宿屋を経営していますが、年々この地域も観光客が減少し、町も温泉街もどんどん寂れる一方なので、昔から懇意にしている『まちづくり』に精通している毛利氏に相談してみました。
すると、「壮瞥商工会に相談して、町づくりのアドバイザーとして国の助成金を活用して、町づくりをしましょう」とアドバイスを受けて、早速壮瞥町商工会に相談してみることにしました。
毛利氏が事務所を構える愛知県の隣の岐阜県には、『奥飛騨温泉郷』という温泉街があり、ここは昔「平湯温泉」「新平湯温泉」「福地温泉」「栃尾温泉」「新穂高温泉」という温泉地がばらばらで取り組みをしていましたが、その後5箇所纏まって活動するようになり『奥飛騨温泉郷』となって、どんどん発展していった経緯があるのだと説明を受けました。
壮瞥町商工会の管轄地域には、「壮瞥温泉」「蟠渓温泉」「北湯沢温泉」の3つの温泉があり、この3つの温泉を『奥洞爺温泉郷』と命名し、そのほかに地域特産品を作って町づくりをすることを提案されました。
そこで、早速壮瞥町としてこの取り組みをすることに決定し、私がプロジェクトの中心となって活性化事業に取り組むことになりました。
毛利氏に引率をお願いし、プロジェクトのメンバーらと飛騨市へ視察に赴き、飛騨牛の牧畜業者の紹介を受けたり、奥飛騨温泉郷へも行ったりするうちに自然と団結力も増してきて、今まで知らなかった地域の人たちとも交流ができて連携するようになり、地元の特産の果物や野菜などを活かしたスィーツやら牛肉を奥洞爺牛、奥洞爺スィーツなどと命名し、どんどんプロジェクトも進んで行きました。
今では、奥洞爺温泉郷のシンボル『うまえもん』というキャラクターも完成し、地域特産でもあるりんごを使ったシードル工場建設までも計画が大きくなりました。これも実現すれば雇用促進にも繋がり農商工連携することも可能になります。
これも偏に壮瞥商工会と毛利氏の尽力があったからこそ出来たことであり、今後も町づくりの発展のために邁進する所存です。
奥洞爺温泉郷『湖畔の宿かわなみ』
川南 和彦