名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申（もうりたかのぶ）です。
　こんにちは
　私の自宅の裏には、娘夫婦が住んでいます。
　ところが、水曜日に孫を連れて夕食を食べに来ていましたが、孫の様子がおかしいので、少し早く帰りました。
　ところが、だんだんと熱が出て来たようで、木曜日に近くの医者へ行ったようですが、昨晩は熱が39.7もあったようで、慌てて大きな病院に連れて行くと、アデノウィルスという風邪の菌に感染したとのことでした。
　アベノミクスのような名の初めて聞く菌の名でした。
ところが、座薬で少し熱が下がるとじっとしていません。

　さて、昨日は、中小企業の倒産原因についてお話しました。
　結局、支払うお金がないから倒産したり破産したりするのです。
　本来なら、資本金が運転資金となりますが、中々資本金を使わないで、ずっとキープしている会社はありません。
　そこで、運転資金をどれぐらいキープしているのかを調べてみると、平均で持っていても2か月ぐらいしか持っていないようです。
　ネットで検索すると、理想の運転資金は、3か月分とのことです。
　2ヶ月分しかないと、取引額の多い得意先からの支払いが2か月遅滞しただけで、倒産してしまう可能性が出てくるということになります。
　今、騒がれているホテル予約サイト「booking．ｃｏｍ」は、オランダに本社のあるホテル予約サイトです。
　７月から遅滞し、現在でも支払いをなされていない宿屋があり、中には倒産した宿屋もあると聞きます。
　自分の経営センスがなく倒産してしまうのなら仕方がないことですが、売掛金が回収できない。しかも売り上げの大半を占めるのならかなりの問題があります。
　会社の倒産理由で、ベスト３には、売掛金の未回収というものがあります。
商売というものは、売った商品代金を貰って初めて売買が成立します。
　ホテルのポータル予約サイトには、「当日ホテルで決済」という方法もあります。
これからの時代は、大手企業といってもいつ倒産するのかわかりません。
　私は、ブッキングどっとコムは、システムの故障と言い訳をしていますが、お客からは入金を受けているので、本来は、システムが故障しているのなら、現金で支払えばいいことだと思っています。
　恐らく、コロナで売り上げが激減して、経営状態が芳しくないものだと思います。

　私もホテルの代表取締役をやって再建したことがありますが、この時は、メインバンクに62億、三和銀行に21億もの借入金があり、私が代表に就任した5日後に、三和銀行からクレジットカード代金と旅行代理店（ＪＴＢ、近畿日本ツーリスト、日本旅行）の売掛金の差し押さえをされたことがあります。
　これは、まさに止めを刺しに来たような行為です。

　私は、当時弁護士事務所に勤務しており、ホテルの訴訟を担当していた関係で、内部の問題も熟知していました。
　メインバンクには、リスケジュールした金額の利息を支払っていましたが、サブの三和銀行には、3万円しか支払っていなかったので、私は、理由を聞いたことがありました。
すると、「何も言って来ないから適当に3万を払っている」という回答だったので、「一度、きちんと話に行って、きちんと金額を決めないとダメですよ」と言っていたのです。
　再建途中に、差し押さえを受けると、それで倒産することもあるからです。

　しかも、私が就任した頃合いを見て、やってきたようです。
　この時は、私に法律的知識がなければ倒産したかもしれません。
　私は、この日にすぐに事務所に戻り、差し押さえを解除するために、書類を作成して、仮差押解放金を用意して供託金を積んで、裁判所で手続きを当日やったのです。
　そうでなければ、旅行代理店との取引は翌日で終わっていたのです。
　どんな弁護士でも今日の今日手続きはできないと思います。

　このように、再建しようと決めた場合は、債権者からいつ妨害があるのかわかりません。
　よって、再建すると決まったら、きちんと話し合いをして協力して貰わないと、再建途中で破綻することもあるんです。
　これで、言えば、ブッキングコムが支払いを怠った翌月に電話してすぐに支払ってもらえないのなら、すぐに銀行口座の差し押さえをするなどの保全をすることをお勧めします。
すると、恐らく、慌てて支払ってくると思います。
　
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