経営コンサルタント毛利京申
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企業再建や再生で一番大切なこと

企業再建や再生で一番大切なこと

2024/03/01

企業再建や再生で一番大切なこと
名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは
私は、学生時代から弁護士事務所に勤務していましたが、あまりにも破産事件が多かったので、経営とは本当に厳しいものだと痛感しました。
その数も18年間で5000件以上を申請してきました。
これだけの数をこなすと、その失敗した経営者から何故破産に至ったかの事業聴取をして失敗理由を聞いてくると、そこには多くの理由がありました。
それと、一番気になったのは、諦めるのが早いということと、倒産を意識するようになってから何らかの倒産を回避する新しい施索を打っていないことが気になりました。
私は、その当時、銀行の紹介で名古屋市内の93億もの負債を抱えたホテルの依頼を受けて代表取締役に就任して再建したことがあります。
そのことは、あとでお話しますが、誰もが再建不可能と言われていたホテルです。

昨日、あるコラムにアップルの創始者であったスティーブ・ジョブスは、経営で何が一番大切かという質問に対し、以下の言葉が紹介されておりました。
偉大な起業家は、どんなことを考えて経営しているのだろうか?
「イノベーション」や「情熱」「ビジョン」と答えるのだろうか?
誰もがそう思ったと思います。
しかし、ジョブスが、かつて起業家について語った際、彼は異なる見方を示しました。
「成功した起業家と、成功していない起業家の違いのほぼ半分は、純粋な忍耐力である」と回答していたのです。
代わりにジョブスは、情熱やビジョンと一緒に語られることはほとんどなく、別の美徳を挙げていたのです。

何もないところからビジネスを立ち上げるのは、容易ではありません。
簡単だったら、誰もが起業するでしょう。
たしかに「純粋な忍耐力」という指摘は、私には真実のように思えます。
実際、「気ままにやったら成功した、という起業家の名前を1人でも挙げよ」と言われたらそんな人見当たりません。
成功した起業家はみな、預金残高がどんどん減り、友人から不信の目で見られる中で、荒れ狂う海に立ち向かってきたのです。

これらすべてに対処するには、忍耐力は欠かせません。
話は戻りますが、私も93億もの負債を抱えたホテルやオープンしたばかりの大型焼肉店が狂牛病の風評で閉店したときは、「忍耐」どころではなく、死を覚悟しました。

しかも「情熱」や「ビジョン」だけでは、ビジネスにはなりません。
それと、私が常に思うのは、もし破産とか倒産を覚悟したのなら、そこまで行くまでの間に全てを出し切って努力したのか?と質問したいのです。

ホテルを経営していた時は、やれることを全て出し切りました。
ホテルにある美術品を知り合いに売りに歩いたり、他のホテルの宴会予定の企業の名前を毎日調査させて、そこに営業をかけたりもしていました。
毎月、ホテル独自のイベントを企画して集客しました。
夜の町に営業をかけて、スナック・クラブに顔を出して、「ナイトプランチケット」を販売して歩いたりもしました。

よって、ジョブスの言っている「忍耐」とその忍耐している時に「やれることを全てやる」
これが再建の秘訣だと思います。

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