経営コンサルタント毛利京申
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名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です...

名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です...

2025/02/10

名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
おはようございます。
早速ですが、過去2回に亘り、日産とホンダの業務提携の破綻のお話をしました。
このことは、多くのニュースや動画がアップされているので、今更言うまでもありません。
今日は、もし、あなたが経営不振に陥った日産の社長だったら、どのような再建案を出しますか?
と、少し考えていただきます。
ホンダとの提携の話の前の数か月前には、9000人をリストラするという話がありました。
日産は、北米や中国での販売不振が響き、2024年9月中間決算で最終利益が前年同期に比べて9割超減少しました。
そこで、日産は、
1 生産部門が約6,700人、事務系などの間接部門が約2,300人の合計9,000人(全社員の7%相当)をリストラして、生産能力を2割削減する。
2 固定費を3,000憶円削減する。
3 販売費と原価を低減する。
4 保有資産を合理化する。
5 経営幹部は報酬を自主返上する
と、打ち出していました。
ところが、ホンダとの業務提携を締結する前に、この作業をやるという前提条件で、業務提携するように合意しましたが、日産は2月になっても全く実行していないので、痺れをきらしたホンダは子会社化するしか方法はないと判断したわけです。
ちなみに、現在の日産社員の年収は、係長600~700万円、課長代理が750~950万円、課長が950~1,000万円、部長が1,500万円以上と言われています。
現場で労働している社員は、かなり不満を持っているようです。
さて、あなたならどのように再建を着手しますか?
それには、先ずは過去と現在を分析することです。
ルノーからゴーンが来た時は、一気に21,000人をリストラしました。
しかし、ゴーン自ら地方の工場を回って社員に挨拶をしたそうです。
現社長は、しておりません。
ゴーンは、今まで日産のやってきたことを翻し、EV化にシフトしていきました。
それが、時代の波に乗ったようですが、現在は、EVにシフトした欧米や中国は大変なことになっています。
100人いれば、100人十色のやり方があると思います。
しかし、リストラされる社員はどう思いますか?
自分に責任がないのに急にクビになる
それはどんな気持ちになるでしょう。
そして、例えクビにならなかったとしても周りの社員は、どう思うでしょうか?
それには、先ずは社長自らしっかり反省する態度を見せなければいけません。
それには、先ずは代表者が給与を0にするぐらいの姿勢が必要です。
税法上、前年度の所得が課税対象になるので、前年度たくさん給与があると、次年度は約50%税金を取られるので、そこは注意が必要ですが・・・
次に、ホンダは24人の役員数なのに日産は64人もいます。
これもお願いすべき立場の日産は、少なくすべきだし、社員も当然になんでこんな役員の態度なんだと思っています。
しかも、その役員報酬は、トヨタの社長よりも高いと聞きます。
このように、役員が襟を正さなければ再建は遠くなります。
技術の日産と謳うのであれば、現場を切ると生産コストが低くなり、更に売上が減少します。
売上規模で測ると、日産の売上の3倍がホンダです。
にも拘らず、日産は、「対等な立場で・・・」と協調していましたが、意味がわかりません。
結論言うと、先ずは、どんな企業でも製造業ならば、役員をどうにかしてから現場のリストラに手をつけるべきです。
私は、『トップの後ろ姿で会社は変わる』という著書にも書きましたが、会社というものは、社長や役員が、お金を生むのではなく、現場の社員がお金を作ってくれるのです。
私が、ホテル経営をした時も、私がフロントに立って接客したり、料理を運んでサービスしたりするわけではなく、社員が顧客に対応して満足していただき、お金を支払ってくれるのです。
先ずは、経営で大切なことは、部下に尊敬され社員が自ら考えて動くような組織にすることです。

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