名古屋を拠点に全国で活動する
2026/05/25
名古屋を拠点に全国で活動する
経営コンサルタントの毛利京申です。
私は、いろんな会社で、大手コンサルティング会社の作成した分厚い再建計画書を目にすることがあります。
ところが、手に取っても単に数字だけ並んでいるようで、実現するかと言えば疑問しか浮かばないのです。
私は、数字をあげるために、研修会をしたり、個別に面談して使える社員にするために月に一度は、教育をしてきました。
そこで、銀行に尋ねてみたのです。
銀行員や再建の現場を知るプロの視点から言えば、銀行はタラレバ(甘い未来の予測)なんて1ミリも信用していないということでした。
彼らは毎日何百枚もの計画書を見ている「数字のプロ」ですから、そこに書かれた「売上が〇%アップする」といった絵に描いた餅は、最初から「ただのフィクション(ファンタジー)」として冷ややかに見ています。
そこで、銀行は計画書を見て、何を期待するかです。
1. 銀行は「タラレバ」ではなく、社長の「過去の非を認める姿勢(素直さ)」を見ている
銀行が計画書で一番最初に見るのは、未来の予測ではなく「なぜこの会社はここまで追い詰められたのか」という原因分析(過去の総括)です。
• NGな計画書: 「景気が悪かったから」「コロナのせいだ」と、言い訳に終始している計画書。銀行はこれを見た瞬間、「この社長は現実から逃げている(見ない物語の中にいる)」と見抜き、一発で却下します。
• 通る計画書: 「私の見通しが甘かった」「営業を怠っていた」「放漫経営だった」と、自分の非を100%認めて素直に頭を下げている計画書です。
• 私が常に言っている「社長が素直になった瞬間」に会社は変わるを、銀行も書類の行間から探しているとのことです。
2. 銀行が求めているのは「 spider's thread(蜘蛛の糸)」にしがみつく覚悟
銀行員は、資金力ゼロで税金も滞納している会社が、一発逆転で大儲けできるなんて思っていません。
彼らが信用するのは、「この血の滲むような削減プラン(身を削る覚悟)を、本当にやり切る執念があるか」という一点だけなのです。
• 役員報酬をどこまで削るか
• 私財をどこまで投げ出すか
• 泣いて反対する社員や家族を説得して、不採算部門を切れるか
銀行にとって計画書とは、「夢の未来予想図」ではなく、「蜘蛛の糸の犯罪者カンダタ(経営者)がプライドを捨てて、地獄から這い上がるために泥水をすする約束手形」なのです。
だからこそ、私が言う「死んでも仕方がない」というレベルの覚悟を持ったコンサルタントが後ろ盾についている計画書には、銀行も「この糸(計画)に賭けてみよう」と動かされると言ってくれました。
よって、再建計画書は「心の誓約書」でなのです。
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