経営コンサルタント毛利京申
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名古屋を拠点に全国で活動する

名古屋を拠点に全国で活動する

2026/07/02

名古屋を拠点に全国で活動する
経営コンサルタントの毛利京申です。

今日は、ふとしたきっかけで思い出した。
「靴の哲学」について書いてみたいと思います。

これは、私が30代の頃に出会い、
その後の人生観を静かに変えていったテーマです。

◆ 幕末から明治へ──革靴は文明の象徴だった
一昨日、ネットニュースを眺めていると、
靴の歴史についての記事がありました。

幕末から明治へ。 日本が近代国家へと
歩み始めたその時代、 西洋式の革靴は
“装備”として入ってきたと言われています。

つまり、 靴は文明の象徴だった。
巡査用の靴が1円25銭〜3円、
礼服靴が5円〜15円。

翌年の巡査初任給が4円だったことを
考えると、 月収が一足の値段
という計算になります。

だからこそ革靴は、 軍隊、官公庁、宮廷など、
“近代国家らしい身なり”が求められる
場から広がっていったのです。

モーちゃんは若い頃、4000円程度の茶と黒の靴2足だけ買って、毎日履き替えていました。
ところが、結婚した女房殿は、パンプスで2万円ほどの靴を何足も履いていたのです。

それを見て、「よくそんな高い靴買うな」と
すると、2万でも高くないことと4000円
は安すぎると・・・・

その言葉を聞いてからデパートに行くと、
5万、10万なんて当たり前の世界を
始めて知ったのです。

私は30歳頃、ある本を読みました。
そこには、英国のエドワードグリーン、 イタリアのベルルッティ、フランスのJMウエストンなど、
「一生ものの靴文化」が紹介されていました。

当時の私は思いました。
「そんな高い靴を履く奴はバカだ」
「もっといいお金の使い方があるだろう」

しかし、社会に出て、 クラブや料亭へ
行くようになると、 その考えは静かに崩れていきました

料亭では靴を脱ぐ。
汚い、臭い、ボロボロの靴では恥ずかしい。

ホステスさんは言います。
「靴を見れば、その人がわかる」
「しっかりしているか、お金の使い方が上手いか」

足元は、嘘をつかない。
その人の現在のポジション、
そして“姿勢”が映し出される。

私はその言葉に、 胸を撃ち抜かれた
ような感覚を覚えました

◆ 靴は男の履歴書
ヨーロッパでは、靴は「一生もの」として扱われます。
革が馴染み、皺が刻まれ、
その人の歩き方や生き方が靴に映る。

だからこそ、 靴は“人格の延長”であり、男の履歴書だ。
私はそれ以来、 靴を「相手への敬意」
として選ぶようになりました。

クロケット&ジョーンズ、チャーチ、サージャント、 モレスキー、バリー
…… どれも、私の人生の節目に寄り添ってくれた靴たちです。

日本では「清潔ならいい」「消耗品で十分」という声もあります。
しかし私は思うのです。

靴は、その人の姿勢を語る。

◆ 今日もお気に入りの靴を磨きながら
このコラムを読んで、 昔の懐かしい
想い出がふと蘇りました。

靴は急いで磨くものではない。
ゆっくり、丁寧に、時間をかけるほど
味わい深くなる。

今日もお気に入りの靴を磨きながら、
そんなことを思うのです。

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