経営コンサルタント毛利京申
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名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です...

名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です...

2023/06/09

名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは
今日の話題は、「もうダメだと破産の依頼で来所される経営者」と「破産したほうがいいのか診断してほしいと相談に来られる経営者」の実情についてお話ししたいと思います。

私は、以前、弁護士事務所に18年間勤務したおりましたが、その間に5,000件以上もの自己破産の申し立てをしてきました。
先ず、共通していることですが、これらの相談者のほとんどは、いろんな銀行から借り入れ、他にも個人のクレジットカードやカードローンで借入し、昔、勢いがあったノンバンクからも借り入れている人がほとんどでした。
サラ金から借りている人は、全体の60%ぐらいです。
中には、友人、親戚などからも借入しているという人も50%近くおりました。

ほとんどの経営者は、資金が底をついたら、どこか貸してくれるところがあれば借りる。
「新たに借入すると、更に返済が苦しくなるということは、考えなかったのですか?」と質問すると、「何とかなると思った。」と答えるも、具体的に何をすれば、いいのかの考えは何もありませんでした。

数年これの繰り返しで、借りるところがなくなったら諦めて、破産の相談にやってくるというパターンでした。
その時に、「どうしたら経営改善できるのか?」と第三者に相談することを考えなかったのですが?と質問すると「借りることしか頭になかったです。」との回答でした。

私は、弁護士事務所に勤務していた時にホテルの再建業務を依頼されて、3年間経営し、3年の間に4億の売上を伸ばし、再建したあとに、焼肉店をオープンさせましたが、狂牛病の風評で、半年で閉店を余儀なくされて、2億もの負債を抱えたのです。
その時に、破産をするのがいいのか?このまま経営したほうがいいのかを考えたのです。
ところが、このまま借入して経営しても環境がすぐに改善することはないし、借入すると却って債務が増えて、返済不能と考えて廃業を決断したこともありました。

その後、経営コンサルタントとして独立しましたが、私の事務所に相談に来られる経営者で唯一黒字だった会社は1社のみでした。
あとは、このままだと倒産してしまうと危機感を持って相談に来られた企業が数社で、あとは、貸してくれるところが無くなって、どうしようもなく相談に来られたという人たちでした。
この黒字だった会社は、将来の不安を抱えて来られたのですが、営業利益が3年で5倍になり、コンサル契約が終了したのです。
残り一社は、北海道小樽市の三セクの企業でしたが、これは、ホテル、店舗、市営住宅、市民プール、図書館などの複合ビルでしたが、核となるホテルが破綻した影響で、どのテナントも疲弊し、公共料金も数億も溜まっている状況だったのです。
北海道のあらゆる有識人と弁護士に相談するも再建方法が見つからず、永年放置していた案件で、藁をも掴む気持ちで、私のところまで、わざわざ相談に来られたわけですが、6年かかりましたが、今ではその大きな問題も解決して、駅前に立派な新しいホテルも完成して営業しております。

倒産ギリギリになってから相談に来ると、先ずは赤字を食い止めるために、血を流さないとならないことが多く、当然にそうなると痛みが生じます。痛みは社員に影響があることも出てきますが、それに耐えることができるかという問題が発生します。
そうなってくると、やる気をなくした社員は退職する可能性が出てくるし、そうなると優秀な社員から退職していきます。
よって、ギリギリになればなるほど、時間も要してしまい、再建に時間がかかってしまうのです。

これに対して、赤字ギリギリだけど、どうにか黒字でやっているという企業ならば、そこから新しいことに着手することができるのです。
そうなれば、再建する時間も短く、マイナスの仕事から始めなくて良くなるのです。

私の経験則で、言うと、「お金があるからコンサルを依頼する」と言う人と、「お金がないけど、このままだと先がないから、自分の給与を無給にするから何とかお願いします。」と言ってくる会社のほうが、真剣味が違う関係もあるようで、格段に再建も早いのが特徴でした。
やはり、経営にいちばん大切なのは、「メンタル」なのです。
メンタルとは、思考のことを指しますが、これが構築できないと、一時黒字になっても数年後には赤字に転落してしまいます。

目標や夢を実現するには、「元気、やる気、勇気、強気」の構築が第一段階です。
次に、「集中力、注意力、忍耐力、包容力、継続力」が第二段階です。
しかし、第一段階をきちんと構築しなければ、第二段階で、ブレで上のステップに上がることができません。
次に、第三段階として、「ストレス耐性、諦めない心、冷静さを保つ心」を構築することです。これが、小築出来ないと、いくら第四段階の「目標設定、プラス思考」へ進んでも夢の実現はなしえません。

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