名古屋を拠点に全国で活動する経営コンサルタントの毛利京申です。
こんにちは、今日は台風の影響で雨が降っています。

早速ですが、今日は、昨日に続き「失敗しない経営2」についてお話したいと思います。
これは、資金繰りに詰まってくると、いろんな隙が出来て、不慮の事故に巻き込まれたり、身体を悪くしたり、近視眼的な状況に陥って大きなミスをしてしまうという事例をご紹介します。
ちなみに、これは私自身のことです（苦笑）
2001年9月10日に狂牛病という事件がありました。北海道の乳牛で歩行困難の子牛が発見されました。これは、牛海綿状脳症（ＢＳＥ）と言われたイギリスの牛が脳に支障を来たし、歩行困難になり、最後に死んでしまうと病気です。
これにより、マスコミは朝から晩まで、イギリスの牛の動画を流し出し、食肉関係者に大打撃を与えました。
脳障害に陥った子供をさもこの牛を食べたからという風評を数年もの間、報道して行きました。まだ、誰もこの感染した肉を食べていないし、罹ってもいないのにです。
私は、当時、大型焼肉店をオープンしたばかり、半年で閉店に追い込まれ、2億円以上もの債務を抱えてしまいました。

これにより、精神的に余裕がなくなり、「何とかしなくては」という気持ちばかりで、Ｕターン禁止で警察に捕まったり、焼肉屋の駐車場で、ちょっと目を離した隙にクルマの中の鞄入れていた借入した焼肉屋の運転資金800万円を鞄ごと盗まれたりし、12月には自宅に停めていたクルマまで盗まれたりしたのです。
もうこうなったら笑うしかありません。「八甲田山死の彷徨」と同じように、天に向かって、「神は自分を見放したのか？」と叫びました。

それから22年が経過しましたが、今、再建のプロの自分が冷静に感慨しても、その再建までの道のりで、いくつか大きなミスを犯し、3500万円と貴重な時間を喪失してしまったと後悔しています。
どうしても、予期せぬことが起きると、冷静に考えることができなくなります。
東北地震も阪神淡路地震も津波も想定外だと言いますが、世の中、「まさか」という坂はどこにでもあります。しかも未然に防ぐことはできっこありません。

要は、ピンチになったら、正しい行動を取ることができかにかかっているのです。
もし、そうであるなら是非、気軽に相談に来て下さい。

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